記事の内容
・「印象派」絵画の解説
・「印象派」の有名画家や有名絵画作品を紹介
この記事を読むメリット
・「印象派」とは何なのかがわかる
・「印象派」の画家や作品について知識が得られる
この記事を読まないデメリット
・「印象派」についてわからない
「印象派」絵画を徹底解説!有名画家や絵画作品も紹介します。
こんにちは。松河潤です。
絵画には、たくさんの種類がありますよね。
古典主義やロマン主義、バルビゾン派など…
あげればかなりあります。
その中でも特に有名なものといえばやはり「印象派」ではないでしょうか。
名前ぐらいは聞いたことがある、という人も多いと思います。
しかし、いざどんなものなのかと聞かれると答えづらいですよね。
そこで今回は、
「印象派」
について徹底解説していきます!
「印象派」とは
「印象派」とは、
19世紀にフランスの絵画を中心に起こった芸術運動のことを言います。
「印象派」という名前は
クロード・モネの作品「印象・日の出」からきています。
当時「印象・日の出」がパリの風刺新聞に取り上げられ、
「印象・日の出」が展示された展覧会が皮肉を込めて
「印象派展」と名付けられたことに由来しています。
当時の絵画は芸術アカデミーの権威が強く、
伝統的なフランス絵画が重視されました。
歴史的・宗教的なテーマが重要視され、
風景画や静物画は軽く見られていたのです。
そんな中、
印象派はそれまでのアカデミーで習う絵画のセオリーを全く無視していました。
それ以前は、線や輪郭を描くのが通常でしたが、
印象派の画家たちは絵の具を自由にキャンバスに載せていました。
また、印象派の作品は光を描写したものが多く、
当時の印象派画家の多くが戸外制作をしていました。
それ以前は何を描くにもアトリエで描いていたので
当初はおかしな目で見られました。
しかしその後「印象派」の作品は
画商や富裕層から支持され、
最終的には人々に受け入れられることになりました。
印象派絵画の特徴
印象派絵画の特徴としては、
・筆のストロークなどが目に見えること
・戸外制作による光と影の繊細な描写
・描く対象に日常性があること
などが挙げられます。
光の動きや質感の変化に着目した絵画が多く、
明るい色彩の画面が多いです。
筆のストロークも荒々しく、輪郭を見つけるというよりは
輪郭を感じ取るしかないような絵画が多いです。
また、印象派の画家たちは戸外制作をすることが多く、
そのためにチューブ入りの絵の具や、
それまでになかった珍しい色の絵の具をどんどん活用したので
後の油絵に大きな影響を与えたと言われています。
確かに、チューブ入りの絵の具がないと油絵を描くのは難しいので
本当に印象派の画家には感謝です…!
「印象派」の有名画家と作品
そんな「印象派」の時代には
一度は名前を聞いたことがあるような有名画家が多くいます。
ここでは「印象派」の有名画家と作品を
いくつか紹介していきたいと思います!
カミーユ・ピサロ
カミーユ・ピサロ(1830.7.10~1903.11.13)は
フランス印象派の画家で、
主に風景画を多く描きました。
素朴な作風が特徴的な画家です。
スーラに影響されて、点描技法を用いたりもしました。
カミーユ・ピサロの作品
「ルーヴル美術館、午後、雨天(第1シリーズ」(1900)は
ピサロの終期の作品です。
印象派の特徴である、
筆のストロークを生かしたタッチや細かい光の描写が見られます。
ピサロについてもっと知りたい方はこちら
エドガー・ドガ
エドガー・ドガ(1834.7.19~1917.9.27)は
印象派の画家・彫刻家です。
都会の生活の闇を描いた作品が特徴で、
対象の選び方にハッとさせられることが多いです。
エドガー・ドガの作品
そんなドガの作品といえば
「踊りの花形」(1878頃)です。
ドガはバレエやバレリーナを絵の対象に荒れぶことが多いのですが、
この作品は特にドガの手腕と画面の構成力が光った作品でしょう。
ドガについてもっと知りたい方はこちらをどうぞ
クロード・モネ
印象派の画家といえばやはり、
「印象派」の名付け親にもなった
クロード・モネ(1840.11.14~1926.12.5)は欠かせないでしょう。
モネは特に外光による光の加減や時間によるモチーフの見え方の変化などを重視しました。
彼の代表作である「睡蓮」シリーズにもその特徴が表れています。
クロード・モネの作品
「印象派」としてのモネの代表作といえば、
やはり「日の出・印象」(1872)でしょう。
ル・アーヴル港を描いた作品なのですが、
大胆な色彩と平面的な筆の使い方が特徴です。
印象派の作品は、光の描き方によって全く印象が異なるのものが多いです。
モネの「睡蓮」について知りたい方はこちら
ピエール・オーギュスト・ルノワール
ピエール・オーギュスト・ルノワール(1841.2.25~1919.12.3)は
フランスの印象派の画家です。
まれにポスト印象派といわれることもありますが、
まあ大まかな認識は印象派で良いかと思います。
当初は平凡な絵を描く学生だったのですが、
ドラクロワなどの影響で色彩豊かな明るい絵を描くようになり、
次第に個性が出てきました。
ルノワールは、風景よりもどちらかというと人物への情熱がすさまじく、
光の加減も風景よりも女性の肌の家の木漏れ日などを重視していました。
ピエール・オーギュスト・ルノワールの作品
ルノワールの代表作といえばやはり
「ムーラン・ド・ギャレットの舞踏会」(1876)でしょう。
画面は明るく、あたたかな陽光の雰囲気が良く伝わってきます。
人物が多い絵なのでルノワールの持ち味が光った作品になったと言えます。
まとめ
・「印象派」は19世紀のフランスで台頭した芸術運動
・それまでのアカデミー絵画と全く違う画風画特徴
・有名な画家にはモネやルノワールなどがいる
絵画の種類の中でももっとも有名といって良い「印象派」。
美術館で企画されることも多いので、
この機会に大まかに覚えておきましょう。
印象派の中からお気に入りの画家を探してみるのも良いかもしれません。
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