記事の内容

・絵画「春」について

・絵画「春」の作者について

・絵画「春」の作者の他の作品について

この記事を読むメリット

・名画「春」について知ることができる

・「春」を描いた作者についても詳しくなれる

この記事を読まないデメリット

・名画について知識がないと、美術館に行っても楽しめない

・名画について質問されたときにうまく応えられない

絵画「春」を解説！作者の他の作品も！

こんにちは。松河潤です。

絵画の「春」（La Primavera）と言えば、言わずと知れた名画です。

今回は、そんな名画「春」についての解説と、

作者や作者の他の作品について紹介します！

その他の名画についての記事はこちらから

バレリーナ（踊り子）を描く有名画家！エドガー・ドガについて解説！

ナポレオンの絵画について解説！作者は？他の作品は？

絵画「湖畔」を描いた黒田清輝を徹底解説！

モネの絵画「睡蓮」について紹介！

「春」（La Primavera）とは？

「春」（La Premavera）とは、1462年に描かれたルネサンス期の代表的な絵画です。

「世界で最も有名な絵画作品の一つ」ともいわれています。

教科書で見たことのある方も多いのではないでしょうか。

作品に描かれている人物は神話の登場人物であり、

春の成長を表していると言われています。

この絵画はメディチ家によって依頼され、描かれたと言われていることから、

オレンジ園もメディチ家の象徴であるとする説が有力です。

画面右の二人は、怖い顔をしているのがゼピュロスという春の訪れを告げる西風の神で、

逃げている女性がクローリスという女性です。

ゼピュロスはクローリスに付きまとい彼女を拉致します。

ゼピュロスの妻となった彼女は花の女神フローラとなり、大地に花をまき散らし、

世界に彩りを与えたということを表しています。

これはオウディウスの『祭暦』をもとにして描かれています。

絵画の真ん中にいるのはヴィーナスです。

ヴィーナスはミルトスという植物の前に立っています。

ヴィーナスが貝殻に乗って島に漂着したときから

ヴィーナスの裸体を隠していると言われていることから、

ミルトスはヴィーナスの象徴とも言われています。

キューピッドに狙いをつけられながら踊る三美神は

メディチ家を意味する色の宝石を身に着けています。

赤い布を身に着ける男性はマーキュリーという守護神で、

荒天からオレンジ園を守っています。

さらに、この絵画はプラトンの提唱した

プラトニック・ラブ（肉体の愛より精神の愛が優れていること、それ以上に美のイデアを愛するべきであること）

のテーマが含まれているとする説もあります。

中心のヴィーナスを天界と俗界の両方における愛の絶対者であり

古代における聖母マリアだとする見方です。

この他にも、様々な解釈が考察されており、今なお議論されている絵画です。

絵画「春」の作者は？

そんな絵画「春」（la Primavera）の作者は

サンドロ・ボッティチェッリ（1445.3.1~1510.5.17）というルネサンス期の画家です。

フィレンツェで四人兄弟の末っ子として育ちました。

その後フィリッポ・リッピに師事し絵画の修行をし、

その後独立しました。

メディチ家の保護により、宗教画や神話画で傑作を多く残しています。

サンドロ・ボッティチェッリの作品

サンドロ・ボッティチェッリの他の作品といえば、やはり「ヴィーナスの誕生」（1485）でしょう。

ギリシア神話で語られている女神ヴィーナスが海から誕生した様子を描いています。

ヴィーナスは海から出現して貝殻の上に立っています。

霊的情熱の象徴である西風に乗って岸へたどり着き、

季節の女神の1人が裸体を隠すよう外套を差し出しています。

まとめ

・絵画「春」は神話的要素が込められた名画

・ルネサンス期の画家サンドロ・ボッティチェッリによって描かれた

歴史の教科書に載っているような有名な絵画ですから、

美術館で見たときにはすぐに思い出すかと思います。

その際には、この記事に書いたこともあわせて思い出してみてほしいと思います。

その他の有名画家の記事はこちら

カミーユ・ピサロについて！代表作の絵画は？

ミュシャ油絵紹介！意外な名作も…？

油絵の有名画家について！代表的な作品は？

「油絵を描きたい！」

「油絵がもっとうまくなりたい！」

「油絵を基礎から学びたい！」

という方はこちらもどうぞ