記事の内容

・絵の種類について、どう違うのかわかる

この記事を読むメリット

・絵の種類について知ることができる

・人に説明するときに間違えないで済む

この記事を読まないデメリット

・人前で間違えると恥をかくこともある

・結局何が違うのかわからないまま、間違ったコースなどを選択してしまう

絵画、洋画、日本画…いったい何が違うのか？

こんにちは。松河潤です。

絵画の分類でよく目にする、

「洋画」や「日本画」といった言葉。

何となく、「洋画」は西洋のもので、

「日本画」は日本のものかな～という推測はできますが、

実際に何が違うのかと言われたら言葉に詰まってしまうことも多いでしょう。

今回の記事では、

「絵画」「洋画」「日本画」の違いについて徹底解説します！

絵画とは

まず、「絵画」とは

「 なんらかの支持材，場所の上に，各種の顔料などによって形象を表現した芸術 」（コトバンク）

とあります。

難しそうに聞こえますが、

要はキャンバスやら壁やらなんやらの上に

色のついた絵の具なんかを使って表した表現物

ということです。

もちろん、油絵や水彩画などは当然「絵画」に含まれますし、

壁画や壺絵、

ステンドグラスや版画、

デッサンなんかも「絵画」です。

こうしてみると意外と「絵画」の範囲は広いですね。

「洋画」は西洋人が描いた絵画ではない！

ということは、

西洋の人が描いた絵画＝洋画

なのでは？と思うかもしれませんが、

実は違います。

「洋画」というのは西洋の人が描いたものではないのです。

「洋画」は実は日本人が描いているのです。

「洋画」も「日本画」も日本人が描いたものだというのが真相です。

「洋画」と「日本画」の歴史と違い

では、「洋画」と「日本画」の違いは何なのか？ということですが、

これを知るためには時代を少し遡る必要があります。

明治時代、日本は鎖国を解き、外国との貿易を始めました。

この時、海外（特に西洋）で描かれた絵も日本に運ばれたのですが、

当時の日本の絵描きたちは普段日本で見ない西洋の絵に興味を示し、

実際に西洋風の絵を描いてみよう！という人が出てきました。

そのような人達が、油絵の具や水彩絵の具を使って、

西洋風の絵を描きました。

これを「洋画」と言います。

「洋画」は陰影がはっきりしていて、油絵の具や水彩絵の具など、

当時の日本ではあまり使われていなかった絵の具を使うのが特徴です。

作品としては、

和田三造の「南風」や

青木繁の「海の幸」などがあります。

これに対し、

「日本画」

は、

それまで日本で描かれていた大和絵や浮世絵など

日本従来の絵に、西洋の技術が加わって進化を遂げた

日本独自の絵です。

作品としては、

狩野芳崖の「悲母観音」や

横山大観の「無我」などがあります。

「洋画」「日本画」に区別できない絵も

しかし、中には

西洋風の絵なのに材料は日本画のもの

西洋風とも日本風とも言えないもの

など、「洋画」「日本画」の区別に当てはまらないものもあります。

確かに、明治時代にはこの２つの違いは明確だったかもしれませんが、

今はその区別がなかなかできないというのが本音です。

そのため、現代の絵画を見るときは、

「洋画」「日本画」の区別にとらわれない見方をする方が良いかもしれません。

まとめ

・「洋画」は日本人が描いた西洋風の絵画

・「日本画」は日本人が描いた日本独自の絵画

・現在では「洋画」「日本画」と区別するのは難しいものもある

今回の記事の内容をざっとまとめるとこんな感じです。

美術館で鑑賞したり、自分で描いたりする際にはこれらの区別は関係ありませんが、

いざ説明するときにぱっと答えられたらかっこいいですよね。

頭の片隅にぜひとどめておいてください。

「洋画に興味がある！」

「実際に自分も洋画のような絵を描いてみたい！」

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