記事の内容
・有名な油絵画家について
・有名画家の作品について
この記事を読むメリット
・油絵の有名画家について詳しくなれる
・有名画家の作品について詳しくなれる
・美術館に行ったときに作品をより楽しむことができる
この記事を読まないデメリット
・油絵の話が出たときについていけない
・美術館に行ったときに何となく見るだけになってしまう
油絵の有名画家について!代表的な作品は?
こんにちは。
絵画の中ではかなりの歴史を持つ油絵。
ヨーロッパは勿論、世界各地で古くから制作されてきました。
所謂「巨匠」と呼ばれるような有名画家も多くいます。
美術館などで「〇〇展」というように、
有名画家の作品は今でも展覧会で見かけることが多いです。
しかし、
「正直多すぎて誰が誰かわからん…」
「この作品、名前だけは知ってるけど誰が描いたかわからないんだよな…」
「この画家とこの画家は何が違うの?」
と、美術館に行ってついつい思ってしまうのも事実。
そこで今回は、「巨匠」と呼ばれる油絵の有名画家と作品について紹介します!
ヤン・ファン・エイク
ヤン・ファン・エイク(1395以前~1441.7.9)は言わずと知れた油絵の巨匠です。
15世紀のフランドル(北ヨーロッパ)の
初期フランドル派と言われる油絵の流派の代表的な画家です。
当時にしては全く新しい、革新的な技法を取り入れ、
油絵における絵画の技術が革新的に進歩したと言われています。
ファン・エイクの業績は、
伝記作家ジョルジョ・ヴァザーリの著書『画家・彫刻家・建築家列伝』に載ったことで、
ファン・エイクが油絵の具を発明したと言われるようになりました。
ヤン・ファン・エイクの代表作
そんなヤン・ファン・エイクの代表作ともいわれるのが、
「アルノルフィー二夫妻像」(1434)です。
これはヤン・ファン・エイクが
イタリアの商人アルノルフィーニとその妻を描いたもので、
独特の遠近法や、
奥の鏡に映し出された情景などから醸し出される
他の作品にはない独創性や複雑な構成が魅力です。
絵の具の使い方にも目を見張るものがあり、
華やかな色調やリアルな陰影、モチーフの質感は
アルノルフィーニ夫妻の裕福さをよく表しています。
サンドロ・ボッティチェッリ
サンドロ・ボッティチェッリ(1445.3.1~1510.5.17)は、
初期ルネサンスで最も業績を残した画家です。
「春」「ヴィーナスの誕生」などで現在は有名な彼ですが、
生前には作品はあまり評価されてきませんでした。
そのころのフィレンツェ(当時の絵画の中心地)では
彼の作品を受け入れるだけの多様性がありませんでした。
彼の作品が評価されるようになったのは、
19世紀末のことでした。
サンドロ・ボッティチェッリの代表作
サンドロ・ボッティチェッリの代表作は、
やはり何といっても
「春(プリマヴェーラ)」(1477~1478)、
「ヴィーナスの誕生」(1485年頃)でしょう。
どちらも異教的・官能的なテーマの作品です。
絵画の世界では、
寓意が人物の形をとって表現されることが多いのですが、
ルネサンス期には
四季を人物で表現するという表現方法が見られました。
ボッティチェッリはギリシャ神話を使って四季、
そして人間の在り方を表現しています。
レオナルド・ダ・ヴィンチ
レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452.4.15~1519.5.2)もボッティチェッリ同様、
イタリアのルネサンス期を代表する画家です。
ダ・ヴィンチは絵画だけでなく、
音楽や建築、解剖学、数学、天文学など
様々な分野に業績を残した多才な人物です。
史上最高の画家と同時に人類史上もっとも多才であるとも言われています。
レオナルド・ダ・ヴィンチの代表作
レオナルド・ダ・ヴィンチの代表作は、
言うまでもなく「モナ・リザ」(1503~1505、1507)でしょう。
「モナ・リザ」は世界で最も有名な絵画作品ともいわれており、
モデルの女性の絶妙な微笑みや、
きわめてリアルな表現、
落ち着いた色調などが組み合わさって
見るものを引き込む完成度になっています。
アルブレヒト・デューラー
アルブレヒト・デューラー(1471.5.21~1528.4.6)は
ドイツのルネサンス期の画家です。
デューラーは画家であると同時に、
版画家・数学者でもあり、
油絵の他に銅版画も残されています。
デューラーは画家としては早熟であり、
20代中頃には大変有名な画家になっていました。
アルブレヒト・デューラーの代表作
デューラーは油絵、銅版画など様々な作品を残しており、
代表作を選ぶとなると難しいのですが、
「アダムとイヴ」(1507)はデューラーの代表作の一つと言って良いでしょう。
これは二枚で一つの作品であり、
神話でも有名なアダムとイヴが禁断の果実を食べる前の様子を描いています。
背景の暗闇によって二人の輪郭が明らかになり、
非常にリアルな描写を感じ取ることができる一方で、
果実を食べてしまった二人にこれから起こることが暗示されています。
ミケランジェロ・ブオナローティー
ミケランジェロ・ブオナローティー(1475.3.6~1456.2.18)は
イタリア盛期ルネサンス期の彫刻家、画家です。
彼は建築家、詩人としても活躍しており、
ダ・ヴィンチと同様、多才な人であったと言われています。
『画家・彫刻家・建築家列伝』で、
ヴァザーリは彼のことを
「ルネサンス期における芸術の頂点」と大絶賛しています。
ミケランジェロ・ブオナローティの代表作
そんなミケランジェロの代表作と言えば、「最後の審判」(1537~1541)でしょう。
この作品はシスティーナ礼拝堂の壁画で、
主祭壇の背後の壁一面に描かれた、
1370cm×1200cmにおよぶ非常に大規模な作品です。
ミケランジェロがこの作品を完成させた当時は、
キリストや聖母マリアなどの人物が裸体で表現されていましたが、
裸体が不信心、不道徳であるとして
ミケランジェロの死後に裸体の局部を隠すこととなり、
彼の弟子であるダニエレ・ダ・ヴォルテッラによって修正されました。
ラファエロ・サンティ
ラファエロ・サンティ(1483.4.6~1520.4.6)は
盛期ルネサンスを代表するイタリアの画家、建築家であり、
ダ・ヴィンチやミケランジェロと並んで
盛期ルネサンスの三大巨匠と呼ばれています。
37歳という若さで亡くなりましたが、
その短い生涯の間に作られたとは思えないほど
多数の作品を残しています。
ラファエロ・サンティの代表作
ラファエロは穏やかで調和のとれた作風が特徴です。
「小椅子の聖母」(1514)は
まさにそんな彼の作風が凝縮された作品と言えるでしょう。
子を抱く聖母マリアと子イエス、洗礼者ヨハネが収められた画面は
穏やかでありながらも生々しいリアルさとマリアの母性、
この世のものとは思えない美しさを含んだ傑作です。
ピーテル・ブリューゲル
ピーテル・ブリューゲル(1525-1530~1569.9.9)は16 世紀のオランダの画家です。
当時の絵画では貴族の肖像画や画家自身の自画像などが多かったのですが、
ブリューゲルは当時にしては珍しく農民を題材にした絵を描きました。
そのことから、ブリューゲルは「農民画家」とも呼ばれています。
ピーテル・ブリューゲルの代表作
そんなブリューゲルの代表作には、「バベルの塔」(1563)「農民の踊り」(1568)などがあります。
「バベルの塔」はかなり精密に描かれたブリューゲルの傑作です。
旧約聖書に出てくる天まで届くかのようなバベルの塔はまさに迫力満点です。
「農民の踊り」では「農民画家」と言われたブリューゲルの本領である
農民の生き生きとした表情や生命力が見事にあらわされています。
ブリューゲルの作品は、当時の農民社会を知るための手がかりにもなり、
歴史資料としても重要です。
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ
ミケランジェロ・メリージ・カラヴァッジョ(1571.9.28~1610.7.18)はバロック期のイタリアの画家です。
特に人間を写実的に描くこと、光と影をはっきり分ける手法が評価されており、
バロック期の絵画にもその影響が現れています。
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョの代表作
カラヴァッジョの代表作として有名なのが、
「聖マタイの召命」(1599~1600)です。
『聖マタイの福音書』のワンシーンが描かれています。
この作品はコンタレッリ礼拝堂の内部装飾として請け負ったもので、
従来よりもより強く明暗を分ける技法が特徴です。
この技法がカラヴァッジョ本来の写実的な作風と相まって
見る人に強烈な印象を残す作品になっています。
ディエゴ・ベラスケス
ディエゴ・ベラスケス(1599.6.6~1660.8.6)はバロック期のスペイン画家です。
「笛を吹く少年」などで有名なエドゥアール・マネが「画家の中の画家」と呼ぶなど、
17世紀のスペインを代表する画家です。
ディエゴ・ベラスケスの代表作
彼の作品で最も有名なのは、「ラス・メニーナス(女官たち)」(1656)でしょう。
中心に描かれている女の子はフェリペ4世の娘のマルガリータで、侍女たちが彼女に服を着せている場面です。
侍女たちは皆、こちらを向いています。
絵の奥に描かれているかが身を見ればわかるのですが、
実は侍女たちは鏡に映ったフェリペ夫妻を見ているのです。
この作品は構図も非常にバランスのとれたものであり、
まさに代表作の肩書にふさわしい絵と言えるでしょう。
レンブラント・ファン・レイン
レンブラント・ファン・レイン(1606.7.15~1669.10.4)は、バロック期のオランダを代表する画家です。
光と影の明暗を明確にする描き方が見事で、「光の画家」「光の魔術師」とも呼ばれ、
生前にはオランダには他に比類する者がいないとまでの高い評価を受けました。
レンブラント・ファン・レインの代表作
レンブラントの代表作と言えば、やはり「夜警」(1642)でしょう。
画面全体が暗いので昼の景色だと思いがちですが、
実はこれはニスが劣化したためで、
本来は昼の光景を描いた作品になります。
この作品は、当初は火縄銃手組合から依頼されて描いたもので、
組合の各人が同じ金額を払って描かせたものです。
このような場合、支払われた金額に応じて人物を目立たせて描くものなのですが、
この作品では各人が平等に目立つように描かれていない上に、
何も関係がない少女が目立つようになってしまったため、
当時はかなり物議を醸しました。
ヨハネス・フェルメール
ヨハネス・フェルメール(1632.10.31~1675.12.15)は、バロック期のオランダの画家です。
本物のような写実的な描写と質感の描写、空間の表現などを得意とします。
また、画面の中心は精密に描き込むのに対して、
画面の周辺は描き込まずあっさり描くことによって
画面の中心に視線を引き付けるような絵を描きます。
ヨハネス・フェルメールの代表作
ヨハネス・フェルメールの代表作と言えば、やはり「真珠の耳飾りの少女」(1665頃)です。
耳の影に隠れた真珠の耳飾りがキラキラと輝いています。
光によって耳飾りがきらめくかのように見えるように明るい色を置くのも、フェルメールの代表的な技法のひとつです。
また、少女の額にある布の青色は「フェルメール・ブルー」と呼ばれており、
フェルメールの絵画に特徴的な色です。
フランシスコ・デ・ゴヤ
フランシスコ・デ・ゴヤ(1746.3.30~1828.4.16)は、ベラスケスと同様、スペイン最大と言われる画家です。
宮廷画家として活躍し、作品には貴族や王族の肖像を描いたものが多いですが、
ナポレオンによるスペイン侵攻やスペイン独立戦争の間に
「マドリード、1808年5月3日」のような当時の情勢を描いた絵も多く残しています。
フランシスコ・デ・ゴヤの代表作
「裸のマハ」(1797~1800)などはゴヤの代表作として有名です。
「マハ」とは「小粋な女(マドリード娘)」のことです。
この作品は、西洋美術デ初めて女性の陰毛を描いた作品とされ、
当時は問題になり、ゴヤは何度か裁判所に出向くことになりました。
この作品の完成後、ゴヤは「着衣のマハ」という
本作と多少異なるポーズや衣装の絵も描いています。
ジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナー
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(1775.4.23~1851.12.19)はイギリスのロマン主義の画家です。
黄色をよく使用し、絵の具箱の中は大半が黄色の絵の具だったという話もあります。
逆に嫌いな色は緑色で、ターナー自身は木を描くことを激しく嫌っています。
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーの代表作
彼の作品「ドルバダーン城」(1800)は1800年のロイヤルアカデミー展に出品されました。
ドルバダーン城は13世紀にウェールズ北西部に建設された城です。
13世紀のウェールズの王子オーウェンは弟との権力争いに敗れ、
弟によって23年間ドルバダーン城に幽閉されました。
そのような歴史を物語るかのような寂しげな色合いと
山々に対して小さくわびしく描かれたドルバダーン城の雰囲気が魅力的です。
ジャン・フランソワ・ミレー
ジャン・フランソワ・ミレー(1814.10.4~1875.1.20)は、バルビゾン派を代表するフランスの画家です。
ミレー自身が農民の出身であったこともあってか、
特に農民の生活をピックアップするような絵画を好みました。
ジャン・フランソワ・ミレーの代表作
ミレーの代表作と言えば、なんといっても「落ち穂拾い」(1857)でしょう。
確かな画面の構成力からは当時の農民の生活や貧しさが垣間見え、
夕暮れ時の情景は哀愁を感じさせます。
ミレーの観察眼が光った作品と言えるでしょう。
エドゥアール・マネ
エドゥアール・マネ(1832.1.23~1883.4.30)は19世紀のフランスの画家です。
近代化する当時のパリを革新的な技法で表現し、印象派の先駆者ともいわれています。
マネの生まれた家はルーブル美術館のすぐ近くにあり、
伝統的な絵画の影響を大きく受けていると言われています。
また、ゴヤなどの描くスペイン絵画からも大きな影響を受けています。
エドゥアール・マネの代表作
マネの代表作の一つとして、「笛を吹く少年」(1866)があります。
この作品は、日本の浮世絵の影響を受けて画面が単純化されています。
また、モデルの少年の顔は、息子のレオン・コレラに似せたという説もあります。
エドガー・ドガ
エドガー・ドガ(1834.7.19~1917.9.27)はフランス印象派の画家、彫刻家です。
絵画の伝統的な手法を多く使ったドガですが、
他の印象派の画家同様、日本画や浮世絵の影響をかなり受けたと言われています。
エドガー・ドガの代表作
ドガの作品で特に有名なのは、「踊りの花形」(1878年頃)です。
ドガの作品は、バレエ、特にバレエの楽屋などをモチーフにしたものが多いです。
ドガは父親が銀行家だったこともあって比較的裕福な家庭環境でした。
そのため、ドガはバレエが好きで、オペラ座の会員にもなっていたため、
バレエの楽屋にも入ることができたのです。
この作品は、背景の暗さがモデルのバレリーナの華やかさを見事に引き立てています。
ポール・セザンヌ
ポール・セザンヌ(1839.1.19~1906.10.23)はフランスの画家で、
マネやルノワールと共に印象はに属していましたが、
その後はポスト印象派の表現を好むようになります。
ピカソも使用したキュビズムをはじめとする20世紀の美術に大きな影響を与え、
「近代絵画の父」とも呼ばれています。
ポール・セザンヌの代表作
セザンヌの代表作の一つとして数えることができる作品として、
「カード遊びをする人々」(1894~1895)があります。
この作品のモデルは地元の農夫です。
当時、彼らのコミュニケーション手段としてカードが大きな役割を果たしていました。
また、カード遊びに熱中する農夫たちの様子はセザンヌの絵画に対する姿勢と重ねられていると言われています。
クロード・モネ
クロード・モネ(1840.11.14~1926.12.5)は印象派を代表するフランスの画家です。
モネは自然に対する観察を重視しましたが、
印象派の画家にとって自然は自己の感覚に反映されたものでした。
そのため、モネ含む印象派の画家はその「印象」をキャンバスに表現しようとしました。
クロード・モネの代表作
モネの代表作と言えば、「睡蓮」も有名ですが、「印象・日の出」(1872)も重要です。
この作品はフランス北西部のル・アーヴルという港の風景を描いたものです。
この「印象・日の出」は描いた当時こそ価値が軽んじられていたのですが、
ジョン・リヴォルド著作の『印象派の歴史』によって世界中に知られることになります。
ピエール・オーギュスト・ルノワール
ピエール・オーギュスト・ルノワール(1841.2.25~1919.1.23)はフランス印象派の画家です。
後期から画風が変化したのでポスト印象派と紹介されることもあります。
画塾に入った当初は、サロン風の絵を描く平凡な学生という印象が強かった彼ですが、
モネやドラクロワの影響で、明るい色を意識的に使うようになってからは個性を発揮し始めました。
ピエール・オーギュスト・ルノワールの代表作
ルノワールの代表作は、やはり「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」(1876)でしょう。
画中の人物たちは、ルノワールの友人たちがモデルとなっています。
明るい色彩の中で踊る人々の生き生きとした情景が描かれています。
アンリ・ルソー
アンリ・ルソー(1844.5.21~1910.9.2)はフランスの素朴派の画家です。
20数年間、税関の職員を務めながら「日曜画家」として作品を描きました。
作風は、キュビスムやシュールレアリズムの先駆けともいえるような独創的な作風です。
アンリ・ルソーの代表作
そんなルソーの代表作の一つが「夢」(1910)です。
ルソーはジャングルをテーマとした作品をいくつも描いており、
この作品はそれらの一つです。
ジャングルの描写はパリ植物園やパリ自然誌博物館での観察をもとにされたと言われています。
ポール・ゴーギャン
ポール・ゴーギャン(1848.6.7~1903.5.8)はフランスのポスト印象派の画家です。
彼は、セザンヌに「中国の切り絵」などと評され、最初こそ評判が良くなかったものの、死後に名声を確立しました。
ゴーギャンは、ゴッホと一時期共同生活を送っていたことでも有名です。
ポール・ゴーギャンの代表作
ポール・ゴーギャンは何度かタヒチに滞在したことがあります。
この「タヒチの女」(1891)は
ゴーギャンがヨーロッパ文明などから逃れるために行った1回目のタヒチ滞在の時に描かれたものです。
タヒチでの滞在はゴーギャンの作品に強い影響を与えており、
ゴーギャンの作品にはタヒチをテーマにしたものが何個もあります。
ジョルジュ・スーラ
ジョルジュ・スーラ(1859.12.2~1891.3.29)はフランスの新印象派の画家です。
このころの新印象派の画家たちは「筆触分割」という方法を用いたのですが、
スーラはそれをさらに押し進めて点描による表現を多用しました。
ジョルジュ・スーラの代表作
ジョルジュ・スーラの代表作は、
「グランド・ジャット島の日曜日の朝」(1884~1886)です。
スーラを知らないという場合でも、
この作品は見たことがあるのではないでしょうか?
静かな情景ですが、
原色の明るい色が使われているのでどことなく明るい雰囲気の作品です。
フィンセント・ファン・ゴッホ
フィンセント・ファン・ゴッホ(1853.3.30~1890.7.29)はオランダのポスト印象派の画家です。
彼は自分の感情を素直に画面に収める作風が特徴で、
感情の率直な表現や大胆な色使いが見るものを絵に引き込みます。
フィンセント・ファン・ゴッホの代表作
ゴッホの代表作と言えば、
誰もが聞いたことはあるであろう「ひまわり」です。
もっとも、「ひまわり」は何点か存在しており、
それぞれ色使いやひまわりの本数が違います。
これは1888年の「ひまわり」です。
ゴッホにとってのひまわりは南フランスの太陽やユートピアの象徴であったと言われています。
アルフォンス・ミュシャ
アルフォンス・ミュシャ(1860.7.24~1939.7.14)はチェコ出身のイラストレーターであり画家です。
アール・ヌーヴォーの代表的な画家で、
花や星などの概念的なモチーフを女性の姿で表現する手法が特徴です。
アルフォンス・ミュシャの代表作
ミュシャは「スラブ叙事詩」など多くの作品を作成していますが、
なじみが多いのは「黄道十二宮」でしょう。
中心の女性の周りには西洋占星術の12星座が配置されています。
このような装飾と女性を組み合わせた様式は「ミュシャ様式」と呼ばれ好まれました。
また、この作品はかなり人気が高く、
最初はポスターやカレンダーとして制作されたものであるにも関わらず、
後には装飾パネルとして売り出されています。
グスタフ・クリムト
グスタフ・クリムト(1862.7.14~1918.2.6)はオーストリアの画家です。
女性の裸体や妊婦、「ファム・ファタル」など、官能的なテーマを多く用い、
日本の琳派から影響を受けた、金箔を施した作風が特徴です。
グスタフ・クリムトの代表作
グスタフ・クリムトの代表作と言えば、
「接吻」(1908)でしょう。
この作品は、男性と女性がキスをする様子を真っ向から描いたものですが、
エロスと共にどこか退廃的な感じもあります。
このような作風はまさにクリムトを象徴するものと言っていいでしょう。
エドヴァルド・ムンク
エドヴァルド・ムンク(1863.12.12~1944.1.23)はノルウェーの画家です。
ムンクの時代には人間の心の神秘が追及された時代だったのですが、
特に感受性に優れていたムンクは説明しづらい不安を表現することが得意でした。
エドゥアルド・ムンクの代表作
そんなムンクの代表作と言えば「叫び」(1893)です。
ムンクは幼少期に親を亡くし、思春期には姉の死を経験しました。
そんな愛する者が死ぬ不安を描いた一連の作品群の中で一番有名なのがこの「叫び」(1893)です。
この「叫び」の中心にいる人物自身が叫んでいるのではなく、
どこからか聞こえてくる叫びにおののいて耳をふさいでいるというのが真相です。
パブロ・ピカソ
パブロ・ピカソ(1881.10.25~1973.4.8)はスペイン出身のフランスの画家です。
ピカソと言えば、キュビスムを確立したことで有名です。
ピカソは史上もっとも作品を残した作家としてギネスブックに載っています。
パブロ・ピカソの代表作
ピカソの代表作と言えば、「ゲルニカ」(1937)です。
この絵はスペイン内戦中に描かれた絵で、
スペインのゲルニカという地域が受けたドイツ空軍による爆撃をテーマにしています。
この作品は、公開当初こそ評価されませんでしたが、
後には反戦や抵抗のシンボルととらえられることになりました。
サルバドール・ダリ
サルバドール・ダリ(1904.5.11~1989.1.23)はスペイン出身の画家です。
自分のことを「天才」と称し、数々のエピソードが語られています。
ダリ特有の上向きのひげ(カイゼル髭と言います)は
どうやってセットされているのか本人に聞いたところ、
「水あめで固めている」と返されたそうです。
サルバドール・ダリの代表作
そんなダリの代表作は「記憶の固執」(1931)。
おそらく一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
ダリの不思議な性格が絵に反映されたかのようにダリ独特の世界観が感じられます。
この作品の場所はダリの故郷の砂浜だそうです。
時計などの固いものをやわらかく描くというダリの発想は
後の絵画に大きな影響を与えました。
ジャクソン・ポロック
ジャクソン・ポロック(1912.1.28~1956.8.11)はアメリカの抽象表現主義の代表作家です。
アクション・ペインティングと呼ばれる彼の独自の技法が有名です。
アクション・ペインティングは床にキャンバスを置いて絵を描く技法で、
インディアンの砂絵から影響を受けていると言われています。
ジャクソン・ポロックの代表作
ジャクソン・ポロックの代表作は多くありますが、
「Number 17A」(1948)も代表作の一つと言っていいでしょう。
絵の具の缶から直接絵の具を滴らせるドリップ・ペインティングを用いた作品です。
一見適当に描いているだけのように見えますが、
ポロック自身は自分のからだの動きなどを緻密に計算し
この作品を描いたようです。
まとめ
以上、有名な油絵作家一覧でした。
どうでしたか?知っている作家もいれば、初めて見た、という作家もいたことでしょう。
「この絵、美術館に行ったらよく見るけど作者はこの人だったのか!」
というものもあったかと思います。
もちろん、上記にあげた以外にも有名な油絵作家はいます。
是非、美術館などで自分のお気に入り作家をみつけてみつけてみてください。
より良い美術生活になることを願っています。
「もっと油絵について知りたい!」
自分も油絵が描きたい!
という方はぜひこちらも併せてごらんください。
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