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シスレーってどんな画家?生涯から絵画作品まで解説します!

記事の内容

・画家シスレーについて

・シスレーの絵画作品について

この記事を読むメリット

・シスレーの画風を知ることで自分の油絵が上達する

・シスレーの絵をもっと楽しめる

シスレーってどんな画家?生涯から絵画作品まで解説します!

こんにちは。松河潤です。

「印象派」の画家といえば皆さん誰を思い浮かべますか?

大体の人がルノワールモネといった画家を思い浮かべると思いますが、

印象派の画家といえば、シスレーは欠かせません。

しかし、「シスレーって誰?」という方も中にはいるかと思います。

そこで今回は、

印象派の重要画家、シスレーについて解説していきます!

印象派やルノワールについての記事はこちらから

モネについての記事はこちら

シスレーとは

Pierre-Auguste Renoir 110.jpg

アルフレッド・シスレー(1839.10.30~1899.1.29)は

イギリス人の印象派の画家です。

印象派の画家といえば、

モネやルノワールなどフランスの画家が多いのですが、

シスレーも例にもれずフランスの画家です。

シスレーの両親は裕福だったようで、

父親は絹を扱う貿易商でした。

18歳の時にロンドンへ行き叔父の下でビジネスを学びましたが、

シスレーはビジネスよりも美術の方に興味を持ち、

ターナーの作品などに触れました。

イギリスの画家ターナーの作品

その4年後にはパリにもどり、

シャルル・グレールという画家の下で学びました。

その時に、モネやルノワールに出会ったと言われています。

シスレーは特にルノワールと仲が良く、

ルノワールはシスレーの父親や恋人の肖像画を残しています。

彼らはアトリエで絵を描くのが普通だった時代に

戸外で油絵を描き、

画風もそれまでの絵とは違ったので売れることはあまりありませんでした。

しかし、彼らはシスレーの父親の援助により、生活は他の画家よりましでした。

ゴッホもそうですが、援助してくれるパトロンの存在は画家にとってありがたいものですね。

また、パリに住む画家の多くが集まるカフェ・ゲルボワの常連でもあったシスレーは、

そこでピサロセザンヌとも交流を持っています。

パリに住んでいるとこんなにも画家に出会う可能性が高いんですね…。

やはり画家にとって住む場所はネックになりそうです。

ピサロについてはこちら

セザンヌについてはこちら

しかし、普仏戦争がはじまり父親が倒産したため、

シスレーは絵画の売上で生計を立てなくてはならなくなりました。

シスレーは穏やかな性格で売り込みもうまくなかった上に、

彼の絵画はサロンなどで評価されなかったため、

シスレーは経済的に困ることになりましたが、

パトロンに恵まれてイギリス旅行にも何回か行っています。

晩年には、彼の作品の評価も上がり、

シスレーは印象派の代表画家として知られることになりました。

シスレーの作品の特徴

Alfred Sisley 008.jpg

シスレーはパリの風景を多く描いた画家で、

900点近い作品のほとんどはパリの風景画です。

モネやルノワールといった他の印象派の画家が自らの作風を探求したのに対して、

シスレーは生涯一貫して印象派的な作風で描き続けました。

ピサロが「印象派の典型的な画家はだれか」とマティスに聞くと、

マティスは「シスレーだ」と断言したそうです。

また、美術史家のロバート・ローゼンブラム

「印象派の教科書として示すのに完璧な印象派画家」と言っています。

穏やかな印象ながらも、

印象派の特徴である外光の表現とカラフルで明るい画面を持つシスレーは

まさに「印象派」の典型と言えるでしょう。

個人的にはシスレーの作風は好きなのですが、

やはり当時のモネやルノワールと比べると個性がないと評されたのでしょう。

シスレーの絵画作品

モレジーの競艇

Alfred Sisley 050.jpg

シスレーがイギリスのいたころの代表的な作品です。

ロンドン郊外の島イースト・モレジーでの競艇の様子が描かれています。

画面の下側には競艇の選手や競艇の観戦者が、

画面の上側には各国の国旗が描かれています。

荒々しいタッチや複雑な色合いは競艇場の興奮や盛り上がりを見事にあらわしています。

シスレーの若いころの作品ですが、表現力が光る作品です。

ポール=マルリの洪水と小舟

1876年に起こったセーヌ川の氾濫後の風景を描いた作品です。

画面左に見える建物は、

1回がワイン商の住宅で2階が「ア・サン・ニコラ」という宿屋です。

ボートに乗った男性二人は、途方に暮れたようにボートを漕いでいます。

水面に反射する微妙な光や大胆な色使い・タッチがまさに「印象派」的です。

しかし、こんな大変な状況なのにそれでも青く澄み渡った空からは

どんな時でも変わらない世界の普遍性や

こんな状況でも人間は普段通りの生活を送る、といったメッセージも読み取れます。

カラフルでありながらもなお穏やかな雰囲気は

普遍的な世界や人間の営みを見守るかのようです。

まとめ

Alfred Sisley 023.jpg

・シスレーは印象派を代表する画家で、同じく印象派のモネやルノワールとも交流があった

・「印象派」的なカラフルな画面と穏やかな雰囲気が特徴

・絵画作品には「モレジーの競艇」や「ポール=マルリの洪水と小舟」などがある

印象派の技法に忠実な画家といえばシスレーです。

印象派の作風にはあこがれるけど描き方がわからない…

という人はシスレーの作品を参考にしてはどうでしょうか?

シスレーの作品を分析すれば印象派的な描き方がわかってきますよ!

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