記事の内容
・版画の種類について説明
この記事を読むメリット
・版画を使った画家について詳しくなれる
・版画を買いたい場合は、版画について詳しくなれる
版画の技術について紹介!リトグラフやシルクスクリーンについて解説!
こんにちは。松河潤です。
絵画には様々な種類があります。
油絵、水彩画、アクリル…
画材や技法などによってもいろんな種類に分類できます。
そのなかの一つに、「版画」というものがあります。
もちろんこれも絵画の一種なのですが、
油絵や水彩などとは少し違います。
「リトグラフ」や「シルクスクリーン」もこの版画の技術の一種です。
「版画を買いたいけど、正直種類がわからない…」
「版画、実はよくわからない…」
そんなあなたのために、
今回は版画の種類についてまとめてみました!
絵を買う際などの参考にして頂けたらうれしいです。
版画とは?
まず、「版画」とは
木版や銅板、石板などで刷った絵のことです。
原画がキャンバスに描いたりした、この世で一つしかないものなのに対し、
版画は紙に刷って何枚も印刷することが可能です。
版画の種類
リトグラフ
リトグラフとは、
石版画の一種で、平らな石の上に描写し、印刷する方法です。
版面を掘らない版画なので平板とも呼ばれます。
おそらく、版画の中でもっとも流通しているのはこの「リトグラフ」だと思います。
「リトグラフ」の特徴としては、
描いた絵画がそのまま刷られるということです。
そのため、水彩のような微妙な色の変化も版画で表現できるということです。
実際、ミュシャやシャガールなどの有名画家はリトグラフを使って作品を残しています。
シルクスクリーン
「シルクスクリーン」とは、
孔版画とも呼ばれ、
木枠に張った絹などの布の織り目を通して絵具を刷っていくタイプの版画です。
インクや素材を変えるだけで、いろんなものに印刷ができます。
一枚ごとに版を制作するのが特徴です。
技法としては、切り抜かれた型紙をスクリーンに貼るカッティング法や
感光乳剤を利用する写真製版法などがあります。
Tシャツのプリントなどによく使われる印刷方法ですね!
シルクスクリーンを使う画家としては、
アンディ・ウォーホルやラッセンがいます。
銅版画
銅版画の種類としては腐食法と彫刻法があります。
腐食法とは、銅板の表面に耐酸性のニスを塗ってそれをひっかき、
それに腐食液を塗って、引っかかれた銅版が腐食して版画ができる、という方法のことです。
エッチングなどはこの腐食法の一種です。
彫刻法は、銅版に線を刻み込んでそれを刷るという方法です。
彫刻法としては、ドライポイントやエングレービングなどがあります。
銅版画を使用している画家としては、デューラーやレンブラントなどがいます。
レンブラントはかなり版画にも積極的だったようで多くの作品を残しています。
木版画
木版画とはその名の通り、
木の原板によって制作される版画です。
原板は彫刻刀を使って凹凸をつけることによって描いていきます。
学校の授業などでやったことのある人も多いのではないでしょうか?(私はやりました笑)
浮世絵でも良く使われる方法で、歌川広重や葛飾北斎などは木版画で作品を制作しました。
ヨーロッパでも木版画は見られましたが、その後銅版画が発展したため、
日本ほど多くの作品が残っているわけではないです。
まとめ
・版画の種類には、石版画や銅版画、木版画などがある
版画と一口に言っても、細かく分けると様々な種類があります。
版画を見たり、購入を検討している場合にはぜひ参考にしてみてください!
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