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「りんごの画家」セザンヌを紹介!油絵の代表作についても解説!

記事の内容

・「りんごの画家」ポール・セザンヌについて

・セザンヌの作品について

この記事を読むメリット

・セザンヌのことについて詳しくなる

・セザンヌの作品をもっと楽しめるようになる

「りんごの画家」セザンヌを紹介!代表作についても解説!

こんにちは。松河潤です。

「光の魔術師」「色彩の魔術師」など、

有名画家にはその作風を表すあだ名がついていることも多いです。

そんな中、「りんごの画家」というかわいらしいあだ名がついている画家もいます。

それがセザンヌです。

しかし、そんなセザンヌは一方で

「近代絵画の父」とも呼ばれる重要な画家です。

そんなセザンヌは一体どんな絵を描いたのか?

どんな人物だったのか?

少し気になりませんか?

そこで今回はそんなセザンヌについて解説していきたいと思います!

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ポール・セザンヌとは

Paul Cézanne.jpg

ポール・セザンヌ(1839.1.19~1906.10.23)とは、

フランスの画家で、

「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」の作者ルノワールや、

「睡蓮」の作者クロード・モネとも交流があった画家です。

ルノワールもモネも印象派の画家で、

セザンヌも当初は印象派的な絵画を描いていたのですが、

次第に印象派を離れて独自の絵画表現を模索するようになりました。

そのため、ポスト印象派として紹介されることの多い画家です。

銀行家の父の下に生まれ、

当初は法学部に通っていたものの、

親友・エミール・ゾラの言葉もあって画家を志望しパリに行きます。

ピサロやモネ、ルノワールなどとも親交があったため、

印象派的な、明るい画面を描くことが多かったのですが、

当時は厳しい批評が多かったようです。

その後、制作場所を故郷のエクスに移し、

印象派的な絵画から、独自の色彩とボリュームを持った絵画を描くようになります。

エクスでの生活が、セザンヌの絵画に影響を与えたのは確かです。

セザンヌ以外にもそのような画家は多くいますが、

やはり画家にとって環境は大事なのかもしれませんね。

目だった成果こそないものの、画家たちの間でセザンヌの評価は高まっていきました。

そして、画商アンブロワーズ・ヴォラールがパリで始めたセザンヌの個展が成功し、

エクスにいるセザンヌの評価は大きく高まりました。

そのため、エクスには若手画家がたくさん押し寄せたそうです。

この時に自分の教える画家エミール・ベルナール

「自然を円筒、球、円錐によって扱う」といったことから、

キュビスムの先駆けとも言われています。

これがセザンヌが「近代絵画の父」といわれる理由です。

当時はパリで成功した画家が多かったことを考えると、

セザンヌのこのような知名度の高まりは珍しいものだったと言えるでしょう。

セザンヌの作品

「カード遊びをする人々」(1890~1892)は

セザンヌの晩年である1890年代に描かれた作品です。

セザンヌは、戸外制作をすることが多かったのですが、

晩年は年齢と持病の糖尿病により、

戸外制作が難しくなっていました。

そのため、晩年のセザンヌの作品には人物画が多いのが特徴です。

この作品も、そのような流れの中で描かれた作品なのですが、

セザンヌの作品は晩年期のものの評価が高く、

この作品もその時期の先駆けであるとして高く評価されています。

この作品は、実は5枚あってその5枚の一連の総称が

「カードゲームをする人々」です。

この作品は、フランスとオランダの風俗画のような意味を持っていると言われてますが、

当時の風俗画とは違い、

居酒屋での喧騒や劇的な瞬間などは何も描いていないのがこの作品の特徴です。

そのうちの一つであるこの絵画は、

最も構成が複雑と言われています。

5人の男たちが集まった微妙な緊張状態が感じられます。

「カードゲームをする人々」といえば、

この作品が一番有名です。

この作品では、カードゲームの見物人などの「不要な要素」がそぎ落とされ、

カードゲームをする二人だけという

より洗練された構図になっています。

セザンヌは「りんごの画家」とも呼ばれるほど、

りんごの作品を多く残した画家です。

また、エクスではぐれ者にされていたゾラを助けたときも

ゾラから御礼に籠いっぱいのりんごをもらうなど、

何かとりんごに関する逸話が多いです。

セザンヌも「りんご一つでパリを驚かせたい」とも言っており、

自他ともに認める「りんごの画家」だったと言えるでしょう。

セザンヌのりんごは美しくて見とれてしまうような表現で描かれているのが特徴です。

セザンヌも、「美しくて人が思わず模写したくなるようなりんごを描くようにしている」

と言っていたように、

りんごの表現には人一倍こだわりがありました。

確かに、このような表現力があれば

「りんご一つでパリを驚かせる」のも可能だったかもしれませんね。

まとめ

「静物」(1893~1894)

・「りんごの画家」ポール・セザンヌはフランスのポスト印象派の画家

・「近代絵画の父」とも呼ばれ、キュビスムの先駆けとなった

・「りんごの画家」といわれるほどりんごに関する逸話が多い

セザンヌの人生をたどると、たくさんのエピソードがあって

とてもまとめられないのですが、

最低限この記事に書いてあることを覚えておけば問題ないと思います。

セザンヌの絵画を見るときは、ぜひ参考にしてみてください!

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1 件のレスポンスがあります

  1. 2020年5月9日

    […] 「りんごの画家」セザンヌを紹介!油絵の代表作についても解説! オランダ黄金時代の絵画を徹底解説!フェルメールやレンブラントについて紹介します。 フランシスコ・デ・ゴヤとは?「裸のマハ」「黒い絵」など絵画作品を紹介! カミーユ・ピサロについて!代表作の絵画は? バレリーナ(踊り子)を描く有名画家!エドガー・ドガについて解説! […]

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