記事の内容
・油絵が画用紙の上でも描けるのか解説
・画用紙の上に油絵を描くとどうなるのか
・画用紙の上での油絵の描き方
記事を読むメリット
・油絵が画用紙の上に描けるかわかる
・無駄な画材を買わなくて済む
記事を読まないデメリット
・勘違いのせいで無駄な画材を買ってしまい、お金が無駄になる
油絵は画用紙の上に描ける?キャンバスの代わりになるのか解説
こんにちは。松河潤です。
油絵を描くなら、キャンバスの上に描くのが通常です。
しかし、キャンバスを一つずつ買うのは、正直お金がかかりますよね。
「作品を描くほどじゃないけど、少し油絵で描いてみたい」
なんてときはあると思います。
そんなときに、費用を抑えて描くものを何とか手に入れられないか…
と画用紙に油絵が描けるか疑問に思うことがあると思います。
私もキャンバスの上に油絵を描きながら「なんで画用紙じゃダメなんだろう?」
と思っていた時期がありました。
そんな私のような疑問を持った人に答えるべく、
今回は画用紙の上に油絵が描けるのか?
どうやったら画用紙の上に油絵が描けるのか?
を解説したいと思います。
画用紙の上に油絵を描いてよいのか?
まず、
「油絵を画用紙の上に描いてよいのか?」
ということなのですが、
結論としては
画用紙の上に油絵を描いても大丈夫です。
ただ、これには注意点があって、
普通の画用紙(スケッチブックにとじられている画用紙など)の上に描くのはおすすめしません。
試し描き程度なら良いかもしれませんが、
作品を描くとなると厳しいです。
なぜかというと、
画用紙が油を吸ってしまい、時間がたつと劣化してボロボロになってしまうからです。
一般には、油の酸によって紙が腐食してしまうからだと言われていますが、
酸化して乾いた後の絵の具の固さに紙が耐え切れずにボロボロになってしまうのです。
画用紙ほどの厚さのある紙でも油絵の具に耐え切れずボロボロになってしまいます。
下地剤を使うと比較的長持ちはしますが、
やはり時間がたつとボロボロになってしまいます。
画用紙の上に油絵を描く方法
じゃあ紙の上に作品を描くのはできないのかというと、
そんなことはありません。
紙の上でも油絵の作品を描くことは可能です。
いくつか方法を紹介したいと思います。
厚い紙の上で描く
紙の上で油絵を描いてはいけない理由は、
油絵の具の固さに紙が耐え切れなくなるから
ということでした。
ということは逆を言えば、
油絵の具の固さに耐え切れる紙であれば作品を描くことはできます。
例えば、段ボールのような厚さの紙だと油絵の具の固さにも耐えることができます。
実際、段ボールの上の油絵作品というのは結構残っています。
ドーサを引く
ドーサとは、主に水彩によく使われる画材で、
一般的に薄い膠液に明礬を混ぜたものです。
紙に絵の具がにじまないようにするための
下地材のようなものと思っていただければよいかと思います。
このドーサを引くことによって
紙と絵の具の間に絶縁体(紙と絵の具を遮断するもの)ができ
紙がボロボロにならないという仕組みです。
しかしドーサは水彩用のものがほとんどなので 明礬というものが入っており、
油絵には向いていません。
自分でドーサを調合するのは難しいし手間もかかるので、
油絵にも使えるドーサを買って使うのが現実的です。
油絵の具に耐えられる画用紙を買う
先ほどドーサを画用紙の表面に塗れば油絵の具を塗ってもよいという話をしましたが、
このような加工をしている画用紙を買うのも一つの手です。
もっとも、この場合は自分でドーサを引いた方が安くつくと思うので
ドーサを引く手間を省きたい人向けの方法です。
まとめ
・画用紙の上にも油絵は描けるが経年劣化が問題
・厚い紙や、絶縁体のある紙の上なら油絵作品として残せる
油絵は一般的にはどんなものの上にも描くことができますが、
作品として残せるかと言われたら厳しいです。
やはり作品として残したいならキャンバスがおすすめですが、
練習用なら他の紙の上に描いても良いかもしれません。
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