記事の内容
・黒田清輝について
・黒田清輝の作品について
この記事を読むメリット
・黒田清輝について詳しくなれる
・黒田清輝展をもっと楽しめる
この記事を読まないデメリット
・黒田清輝について説明できない
絵画「湖畔」を描いた黒田清輝を徹底解説!
こんにちは、松河潤です。
「湖畔」(1897)は私も好きな絵画の一つです。
西洋画の作風でありながら、どこか日本の雰囲気を感じさせる。
今回は、そんな「湖畔」の作者、黒田清輝とその作品について紹介します!
黒田清輝とは?
黒田清輝(1866.8.9~1924.7.15)は日本の洋画家であり、政治家です。
歴史の教科書で出てくることも多い人物ですが、
政治家だったことは知らない人が多いのではないでしょうか?
ちなみに、本名は「せいき」ではなく「きよてる」だったそうです。
黒田清輝は薩摩藩士黒田清兼の子として生まれました。
東京外国語大学に入学し、
1884~1893年に法律を学ぶためにフランスへ留学しました。
しかし、 パリで画家の山本芳翠や美術商の林忠正に出会い、
画家に転向することを決意します。
その後ラファエル・コランに師事し、
西洋絵画を学びました。
「近代洋画の父」とも呼ばれ、
日本の洋画に強い影響を与えました。
洋画の歴史や日本の絵画の歴史について
詳しくはこちらの記事をどうぞ
黒田清輝の代表作
先ほども紹介しましたが、
黒田清輝のもっとも有名な作品と言えば、
やはりこの「湖畔」(1897)でしょう。
パリで西洋絵画について学んだ黒田清輝は
西洋画の表現を用いてこの絵画を描きました。
しかし、モチーフの女性といい、情景といい、
画面から感じるのは間違いなく日本的なものです。
西洋絵画の手法を使っているにも関わらず、
日本特有の湿度や温度、雰囲気、においなどがダイレクトに伝わってきます。
当時西洋絵画があまり普及していなかった日本において、
日本の絵画界に新しい可能性を示した作品と言っても過言ではありません。
こちらは、黒田清輝がパリにいるときに描いた「読書」(1892)です。
この作品も、黒田清輝の代表作と言っていいでしょう。
1891年に、この絵画はフランスの展覧会で入賞しました。
窓から漏れる日の光と、読書に励む女性の微妙な面持ちが
良くとらえられている作品です。
まとめ
・黒田清輝は日本の洋画家、政治家
・黒田清輝は法律の勉強のためにフランスへ留学、しかし画家に転向
・黒田清輝の代表作は「湖畔」「読書」など
日本古来の文化と西洋からの新しい文化が交錯する明治時代には、
黒田清輝の作品のような和と洋画混ざり合った作品が見られます。
黒田清輝の作品は絵画としてだけではなく、
歴史的にも価値が高いものと言えます。
西洋の有名画家を知りたい場合はこちらの記事をどうぞ
「黒田清輝のような作品が描きたい!」
「油絵を描いてみたい!」
という場合はこちらもどうぞ
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