記事の内容

・油絵とはどんなものなのか

・水彩画やアクリルとの違い

この記事を読むメリット

・油絵がどんなものかわかる

・自分にはどんな画材が向いているのかがわかる

 

この記事を読まないデメリット

・油絵についていまいちよくわからない

・水彩画やアクリルとの違いがわからない

 

油絵って何？水彩やアクリルとの違いとは

  こんにちは。

油絵を描いている松河潤と申します。

もしかしたらこの記事を読んでいるあなたは、

油絵に興味はあるものの、

「正直他の画材と何が違うのかわからん…」

と思っているかもしれません。

気持ちはよくわかります。

今でこそ私も、「油絵楽しい！油絵最高！」

と日々油絵を描きまくっていますが、

描き始める前は、

「なんかめんどくさそうだな」

とか思っていました。

「水と絵の具さえあればできるアクリルや水彩の方がよっぽどやりやすいのでは？」

当時の私はそう思っていました。

しかし！油絵は実は

初心者こそもっともおすすめできる画材

と言っても過言ではないのです。

しかし、いきなりこんなことを言われても信じられないと思います。

そこで、今回は油絵の特徴を、他の画材と比較しながら紹介していきたいと思います。

油絵の具って、何からできてるの？

当たり前のことですが、絵の具には色がついていますよね。

この色を付けるための成分を「顔料」と言います。

「顔料」は花や鉱物など、さまざまな材料から作られます。

しかし、「顔料」だけでは絵を描くことはできません。

「顔料」は色がついているだけであって、実際にキャンバスなどの他のものに定着するような効果はありません。

「顔料」とキャンバスなど絵を描くためのものをくっつける役割を果たすものが他に必要なのです。

油絵の具は、「顔料」をくっつけるための役割を「乾性油」という油が担っている画材なのです。

つまり、油によって色を付けて絵を描く画材が油絵の具ということです。

この点が、油絵のもっとも大きな特徴であり、他の画材とは全く違う点でもあります。

油絵の特徴

・表現方法が多彩

いきなりですが、アクリルや水彩はやったことがありますか？

この二つはそれぞれ綺麗に描く方法というものがある程度決まっています。

そのため、

何も知らずに書いてみたらぐちゃぐちゃになって大変だった…。

というような結果になりやすい画材です。

そのため、初心者が挫折しやすい画材と言えるでしょう。

それに対して油絵は、

実は綺麗に見える決まった方法というものが特にありません。

油絵はどんな表現をしても大体は失敗しません。

実際、同じ油絵でもゴッホのような厚塗りとダヴィンチのようなリアルなタッチでは作風が全然違います。

全く同じ画材で、ここまで異なる作風ができるのです。

そのため、

アクリルや水彩と比べて挫折しやすいということがあまりありません。

・やり直しがきく

油絵は他の画材とくらべてやり直しがしやすいです。

例えば、水彩はやり直しがききにくい画材の筆頭です。

最初に濃い色を付けて失敗してしまったらそこからの修正は難しいですし、

思いがけず絵の具がはみ出てしまったということも多いです。

また、色の濃淡を使った表現も多いので初心者が使いこなすのは厳しいです。

それに比べて油絵は

たとえ色を塗り間違えたりしてしまっても

乾く前に拭いたり、上から描きなおすことで修正が可能です。

どうしても失敗の多い初心者にはまさにぴったりの画材と言えます。

・乾燥時間が長い

油絵の具は原料の中に「油」が入っています。

油絵の具は、「油」が空気中の酸素と結合して固まります。

水が乾燥するのとは原理が違います。

そのため、油絵の具は

アクリルや水彩などの画材と比べて乾燥するのが遅いです。

アクリルや水彩は、一つの層が乾くのに長く手も数時間あれば大丈夫ですが、

油絵の場合はそうはいきません。

時期にもよりますが、一つの層が乾燥するまでに3～4日かかります。

じっくり時間をかけて完成させるタイプの絵なのです。

・特有の匂いがある

油絵はその名の通り、「油」を使った画材なので

アクリルや水彩にはない油特有の匂いがあります。

そのため、油絵を描くときは、こまめに換気するか、においの気にならない場所に行く必要があります。

まとめ

油絵は、

・絵の具の中に油（乾性油）が含まれている

だから、

・表現方法が多彩

・やり直しがきく

・乾燥時間が長い

・特有のにおいがある

このような特徴を持った画材です。

少し敷居が高そうに感じるかもしれませんが、

実はやり直しがきくという点でかなり便利な画材です。

「やってみたいけど難しそう…」

と思っているなら

是非チャレンジしてみてくださいね！

 

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