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これだけあれば大丈夫!初心者のための木炭デッサン道具集

こんにちは。松河潤です。

第1話の動画に対してコメントしてくださって、ありがとうございました。

御礼に、「これだけあれば大丈夫!初心者のための木炭デッサン道具集」をプレゼントします。

しかしその前に一つ、木炭デッサンに関するお話を一つさせてください。

「木炭デッサンって何?」

あなたも最初疑問に思ったかもしれません。

木炭デッサンとは、その名の通り、鉛筆の代わりに木炭を使ってデッサンを描くことです。

木炭を使って本当にデッサンなんて描けるのか?

疑問に思ったかもしれません。

結論から言うと、

描けます。

しかも、

鉛筆デッサンより、速く、かつ迫力のあるデッサンが描けます。

木炭で描いた牛骨

これは私が描いた木炭デッサンです。

訓練を重ねれば、このような木炭でもこのようなデッサンは描くことができます。

しかも、木炭デッサンは油絵の下絵になることも多く、油絵を描くなら必須のスキルです。

鉛筆デッサンになれてきたら、

木炭を使ってデッサンしてみましょう!

それでは、木炭デッサンに必要な道具を一つ一つ紹介していきます。

木炭

木炭デッサンでは、当然ですが鉛筆の代わりに木炭を使います。

木炭を紙に擦り付けてモチーフを表現します。

木炭も種類によってそれぞれ特徴があり、

木炭によって全く書き味が異なります。

鉛筆と同じでやわらかい木炭は濃く

固い木炭は薄いです。

おすすめは「伊研」のヤナギの木炭の中太軸です。

やわらかくて濃い色が出るのが特徴で、使いづらさがあまりない木炭です。

最初はこの木炭を準備して、もっと細かい箇所にこだわりたいと思ったら、

「伊研」の高熱ヤナギ炭細軸「伊研」のカバノキ炭丸中軸もおすすめです。

この二つは、主に細部の描き込みで使う用です。

木炭はカッターでちょうど良い角度に削って使います。

このようにカッターで木炭を削ります。

カッターは使いやすいものであれば何でも大丈夫です。

芯抜き

木炭は、買ったばかりの状態だと中心に芯が残っています。

木炭デッサンを描くうえでは、この芯は不要です。

もし芯が入ったままの木炭を使ってしまうと、その芯が用紙に付着してしまい、取れにくくなってしまいます。

そのため、木炭を画材として使う前にこの芯を取り除かないといけません。

そのために、芯抜きが必要になります。

芯抜きは、基本的にはなんでもOKです。

木炭用の芯抜きを使用してください。

芯抜きの方法は、

芯抜きの先のとがった方を先に芯に突き刺して、

木炭から芯抜きの先が出たら、先

を持って芯抜きを木炭に抜き差しすれば大丈夫です。

最後に、ブラシ部分で芯の粉末を落とします。

木炭紙

木炭デッサンでは、使う紙も鉛筆デッサンとは変わってきます。

木炭を用紙に付着させるために木炭デッサンでは通常の画用紙よりザラザラした紙質の木炭用紙が必要です。

おすすめはMBM木炭紙です。

厚口・特厚口等がありますが、基本的には厚口でOKです。

木炭紙には裏表があり、表面がザラザラしていて、「MBM」という文字がある方が表です。

大きさは木炭紙判をよく使うので、木炭紙判にしましょう。

消し道具

〇練り消し

デッサンでは、基本的に消しゴム等の消し道具は色味の調整のために使います。

そのため、主に使うのは普通のプラスチックの消しゴムではなく練り消しです。

練り消しは、「クサカベ」「伊研」「ホルベイン」のものを使うと良いでしょう。

〇プラスチック消しゴム

あまり使うことはありませんが、

完全に木炭を消したいときや、ハイライトを入れるときなどに使うので、持っていた方が良いでしょう。

私が好きなのは「mono」ですね。

また、普通のプラスチック消しゴムよりデッサンで使い勝手が良いのが鉛筆型の消しゴムです。

鉛筆型の消しゴムは、細かい部分の修正やハイライトを入れるのに便利です。

ただし、固い消しゴムは紙に汚れが残ってしまうので避けましょう。

〇食パン

「おなかすいたときに食べる用?」と思ったかもしれませんが、

食パンも立派な画材です。

色味を調節したいときに食パンで抑えたりこすったりすることで

木炭紙にダメージを与えず色味を調節することができます。

食パンの種類についても特に「これでないといけない!」というものはないので

自分の好きなメーカーにすれば良いと思います。

ただ、あまり油脂のない安い食パンの方が使いやすいとは思います。

〇ガーゼ

練り消しや食パンと同じく色味の調節のために使う消し道具ですが、使用はあまりおすすめしません。

なぜかというと、ガーゼは一つのものを使いまわすことが多いのですが、

そうするとガーゼに汚れが付いたままになってしまい、デッサンにその汚れが付着してしまうからです。

また、手の油脂もついてしまうので、ガーゼから木炭紙に油脂がついてしまうと汚れが取れにくくなってしまいます。

汚れたらガーゼをそのたびに新調するのなら大丈夫かもしれませんが、お金もかかるのであまりおすすめはしません。

代わりに食パンやティッシュ等を使うと良いでしょう。

〇ティッシュ

食パンやガーゼと並んで消し道具として活躍するのがティッシュです。

ガーゼと同じように色味を調節できて、さらには使い捨てもできます。

箱ティッシュならコスパもよくておすすめです。

種類やメーカーについてはなんでもよいと思います。

〇擦筆

これも紙を擦るための道具です。

はじめは使いどころがわかりづらいと思いますが、

食パン・ガーゼ・ティッシュが広範囲をこするために使われるのに対して

擦筆はピンポイントの部分を擦るのに使用します。

文具専門店なんかで100円ぐらいで売っています。

その他必要な道具

〇カルトン

デッサン用紙を入れたり、デッサンを描く際に下敷きにしたりする道具です。

デッサンをするときにはカルトンの上に下敷き用の木炭用紙を2・3枚載せ、

その上にデッサンをするための木炭紙を載せます。

そして、その木炭氏をクリップで挟んでイーゼルに乗せます。

カルトンは、「マルマン」がおすすめです。大きさは木炭紙大にしましょう。

〇イーゼル

カルトンを立てかけるのに必要です。

イーゼルは、基本的に使っている椅子と合うちょうどよい高さのものであればなんでもOKです。

場所をとってしまうので、折り畳み式がおすすめです。

カルトンを置く位置を調節できるので、自分に合った高さを見つけてください。

〇デスケール

デッサンの構図を決めるときに活躍する道具です。

あくまで補助的な道具なので、必須の道具というわけではありません。

買うのであれば、「ドラパス」のデスケール等が良いと思います。

〇フィキサチーフ

デッサンを紙に固定するために必要な道具です。

これがないとデッサンが崩れたり、デッサンを保管している場所が汚れたりするので必ず買いましょう。

最後に

以上が、基本の木炭デッサンの道具です。

かなりなじみのない道具も出てきたので驚いたかもしれません。

木炭デッサンは、はじめこそとっつきづらいように思えますが、慣れてみると案外描きやすいです。

木炭デッサンになれてしまって、鉛筆デッサンがものたりないということも…。

木炭デッサンができればかなり見ごたえのあるデッサンを描けるようになります。

是非、チャレンジしてくださいね!

松河潤